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☆制震設計事務所のつぶやき – 構造の安定に関すること 2014年07月6日

「構造の安定に関すること 」0001

2007年10月 1日付の国交省のホームページに、「構造の安定に関すること」という解説が掲載

されていました。

資料の内容からいうと、品確法、施行令、施行規則、関係告示の下に続く「解説」に値するもの

でした。

 

【説明3】

「きわめて稀に(数百年に一度程度)発生する地震力とは、例えば東京を想定した場合、震度6強から7程度、中低層の建物に作用する地震動の加速度で 400gal程度に相当する」

「これは、関東大震災において東京で発生したと推定される地震の揺れや、阪神淡路大震災において神戸で観測された地震の揺れに相当する」

「阪神淡路大震災では、800gal程度の大きな地表の加速度が観測されたが、構造物にゆとりがあったので大きな被害を受けなかったものと報告されている」

 

この解説文を整理すると次のようになります。

①耐震等級1の住宅─建築基準法に定める対策がなされている住宅は400gal程度、震度6強から7程度、関東大震災や阪神淡路大震災程度まで耐えられる。

②耐震等級2の住宅─建築基準法の1.25倍の対策がなされている住宅で500gal程度の震度7まで耐えられる。

③耐震等級3の住宅─建築基準法の1.5倍の対策がなされている住宅で600gal程度の震度7まで耐えられる。

④阪神淡路大震災では800gal程度の揺れ─構造物(住宅など)にゆとりがあったので大きな被害を受けなかった。

 

読んでいても、なかなか解読が難しいが…。

 

そもそも、ガルとは地震動の加速度のことですから、

400galとは1秒間に4m加速すること。

500galとは1秒間に5m加速すること。

600galとは1秒間に6m加速すること

800galとは1秒間に8m加速することを表しています。

 

時速に換算すると、

400galが14.4km。

500galが18km。

600galが21.6kmとなります。

そして800galが28.8kmです。

 

東日本大震災では、宮城県栗原市で2,933galの震度7が記録されました。

それを時速に換算すると、なんと106kmです。

構造物(住宅など)が吹き飛ばされるほどの大地震による加速度です。

しかし、その地震動により全壊した家屋はわずか3棟しかありませんでした。

もちろん、その後の余震によって多くの家屋が倒壊しましたが…。

 

なぜ、そのような現象が起こるのでしょうか?

2,933galの一回の揺れの時間は0.2~0.3秒だったため建物が共振しなかったことが

考えられます。

しかも、galとは1秒に換算した時の数字の単位ですから、一回の揺れが0.2秒~0.3秒

では、建物の変形が小さく損傷が最小限だったと推測できます。

それらから、地震動の加速度に限らず地震動による建物の一回の揺れの継続時間が

倒壊の原因と密接な関係があるということがわかります。

 

現在は、国交省のホームページ上から加速度表示の内容が削除されています。

 

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