国の中央防災会議は現在、震源地が異なる18タイプの首都直下型地震を想定しているが、最悪の
場合、85万棟が壊滅し、死者約1万1千人、負傷者21万人と予想され、約700万人が避難し、約
460万人が避難所生活を強いられるといいます。
たとえば、東京を大地震が襲えば、非常に大きな被害になります。とくに気をつけるべきは、地
下鉄でトンネルが崩落し、あふれ出した地下水で大きく浸水することです。
今まで広く知られていませんが、東京駅はいわば水没している状態にあり、おもりで沈めていな
いと地下水の圧力で崩壊してしまうと以前から言われています。
JR東京駅の地下5階にある総武線快速・横須賀線ホームは、地下水の浮力で浮いています。
その対応策として、重さ200キログラムもの鋼鉄製のイカリ(アンカー)70本を重りにして固定
し、平成12年にはその数を130本にする補強工事をおこないました。
東北新幹線の上野駅地下4階ホームも同様に浮いており、こちらは重さ2トンの鉄塊1万8千個と
鋼鉄製の棒状アンカー約1千本で固定しています。
昨今、起きた地下鉄で溢れ出た地下水の問題は、排水ポンプのトラブルとの情報で排水管にゴミ
や砂が詰まったことにより、排水装置が故障したといわれています。
報道はされていませんが地下で液状化が発生し、地下水に細かい砂が大量に混ざりそれが排水管
に入りこみ故障を引き起こしたのかも知れません。
東京都内では地震でもないのに液状化による砂が噴き出ている場所があるからです。
平時であれば地下水はポンプで排水できます。しかし、大地震で停電したら排水できなくなるこ
とも考えられます。仮に水没を免れたとしても地下は暗闇で迷路になり、誘導をしてくれる人で
もいなければ地下に取り残れる人も多数でてくるはずです。さらに地下街で火災が生じれば煙に
よる問題もあり、安全な所に避難することが困難になります。
だからと言って、地下に潜るJRや地下鉄を使わないことは多くの都民にとって出来ない訳であ
り、リスクを認識しながら地上に逃げることができるようにしておく必要があるといえます。
そして、地下水位が上昇しているのは、なにも地下鉄だけとは限りません。
ビルの地下も場所によっては水没しているかもしれないのです。
「地下空間は地上に比べて平面的な広がりが狭いので、水がたまるスピードが非常に速い。
水深が深くなるにつれて移動はしにくく、ドアも開きにくくなり、避難は難しくなる一方。
万が一地下浸水に直面したときには、すぐに水の来ていないほう、少ないほうに逃げ、上へ上へ
と垂直に避難してほしい」 『時間とともに避難は困難に すぐ避難を!』
(NEVADAブログ様より一部転写) (出典NHK生活情報ブログ:NHKより)
水の少ないうちに上を目指して下さい。