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☆制震設計事務所のつぶやき – 耐震とは?免震とは?制震とは? 2018年12月3日

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大地震の揺れから建物を守る工法として、大きく分けると「耐震」「免震」「制震」の

3つの工法に分類することが出来ます。

 

耐震工法は筋交いや、構造用合板を入れるなどして、固めることにより建物全体の強度

は高めていますが、地震の揺れや衝撃が直接建物に伝わるため、構造躯体に大きな負担

がかかってしまいます。

その結果、繰り返しの地震では建物の損傷を防止できず倒壊する可能性も出てきます。

現在の新築住宅は、全て耐震住宅といっても差し支えありません。

そのため、免震工法は「耐震工法+免震工法」、制震工法は「耐震工法+制震工法」で

建築されることになります。

 

この中で、最も地震に対して安全性が高いのは「免震工法」です。

免震工法は、基礎部分に「鉄球」や「積層ゴム」などを入れて、基礎と建物を切り離して

地盤の揺れを建物に伝えないようにします。

しかし、免震工法には以下のようなデメリットがあります。

 

・狭い敷地をフルに活用することはできません。

地震時には地盤と建物が別の動きをします。そのため、建物周囲にある程度の空間を残す

必要があります。

 

建築費が高くつきます(木造住宅の場合、300~600 万円程度)

免震装置以外にも、水道管等、建物内外をつなぐ設備には費用が余分に必要となります。

 

・地盤面から1階床の高さが、耐震住宅、制震住宅よりたくさん必要です。

基礎~建物間に免震装置を組み込みますので、どうしても1階床が高くなりがちです。

 

・車いす配慮のスロープ、ビルトインガレージ等の設計はかなり難しくなります。

地盤と建物が別に動きますので、建物内外を結び付けるような設計は難しくなります。

 

台風時には建物が揺れるかもしれません。

地盤と建物の縁が切れていますので、強風時には建物が揺れる可能性があります。

そのため、台風時には建物を固定する装置がついています。

しかし、建物を固定した時に地震が起これば、地震による揺れを建物に伝えてしまい

免震装置が機能しなくなり被害が発生する可能性があります。

 

このように「免震工法」はオールマイティーではありません。

しかし、条件をクリアできれば地震時に「家具の転倒」も少なく、安全性は非常に高い

工法です。

 

一方「制震工法」は、言葉通り「地震を制限する」工法ですので、地震による振動を

制震装置が吸収し、建物の変形を小さくする効果があります。

「地震時の建物損傷を少なくすることができる」ことが、大きなメリットです。

制震装置が建物の揺れ(振動エネルギー)を吸収するので、建物全体ではほとんど損傷

しないのが特徴です。

家具の転倒に関しては、転倒防止金具などを用いることで、ほぼ免震住宅と同じ程度

の被害までに押さえることが出来ます。

また、「免震工法」の様な地盤におけるいろいろな条件もありません。

値段的にも免震工法の1/10~1/3程度で、ハウスメーカーや各工務店様が提案されて

います。

 

では、どの工法を選ぶのか?

「耐震工法」なのか?「免震工法」なのか?「制震工法」なのか?

 

「免震工法」は、他の2者と同じ値段ではとても出来ませんが、仮に性能表示制度

「耐震等級」の「等級3を満足する耐震工法」と「等級1を満足する制震工法」が

同価格ならば、私は「等級1を満足する制震工法」を選びます。

 

皆様はどちらでしょうか?

 

 

 

 

 

 

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株式会社 アバン設計は、wallstatのコラボ会員です。
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